2019年10月11日
<口腔自衛隊> ~将来の不安に怯えない~
口腔内は自然そのものです。自然をコントロールできると考えるのは危険です。
現状問題なければ、手を付けない事も大事です。我々の口腔内は、悠久の生物の進化の歴史を経てつくられています。生まれたままの口腔内が完成された状態といって良いのです。なので、虫歯になったとき、なぜそうなったかを考えることが、とても大事です。
今まで問題なかったのに、急に歯が痛くなったとしましょう。その時に、ただ治療をするだけではなく、どうして虫歯になってしまったかを考えるのです。そうすると、例えば、今まではお母さんが三食健康的な料理を作ってくれていたのが、社会人となり、一人暮らしを始めた途端の食生活の乱れが原因だと判明したりします。そこでよくあるのは、日本人の悪い癖で薬に安易に頼ろうする思考ですが、今度は副作用を心配しなければなりません。そうではなくて、もとの健康的な(食)生活に近い状態にすればよいだけです。お金もかからないし、心身も健康にもなるし良いことづくめです。
口腔内の二大疾患(虫歯、歯周病)は死に至る病ではないので、慌てることなく自分を振り返る時間があります。
福田 哲嗣